日本経済新聞は最終面に「私の履歴書」という記事を掲載しています。同一人物が1ヵ月通して半生を振り返り、執筆していくものです。先月は、文化人類学者の石毛直道氏でした。梅棹忠夫(うめさお ただお)さんとのエピソードなど面白い記事でした。

興味のある方の「私の履歴書」は大学生の頃から読んでいます。

今月は、久しぶりにグッときました。

元プロ野球選手の江夏豊氏です。

覚せい剤取締法違反で逮捕されたこともあり、あまり好きではない人でした。

しかし記事を読むと、見方が変わりました。日本シリーズの最中に本当の父親と名乗る人とあったり、戦後の母子家庭で育ったり、父親の違う兄が里親にあずけられたりと苦労の人生のようでした。

そして、有罪判決後「服役」したことを懺悔している文章を読み進めると、とても潔い人であると感じました。自身の半生を振り返るにあたり、心から「反省」している様子が行間から感じ取れました。

そんな記事に惹かれ、年末を迎え忙しい1ヵ月ですが読み続けたいと思います。