継続的な治療をしている患者さんから受ける質問です。
「症状が良くなってきたが、急に症状が悪くなる日がある」というものです。
生活習慣、ストレス、気候など原因は幾つか考えられます。個々の患者さんとの対話で原因を検討していきます。
また、このような質問を受けると必ず患者さんに聞く大切なことが3つあります。
食事、睡眠、便通についてです。人が生きていくうえで基本となる大切なものです。
食欲や食べ物に偏りは無いか?寝る時間や睡眠の質はどうか?便秘や下痢をしていないか?などもっと具体的に深く症状との関係性を考えながら確認していきます。とかく調子が良くなってくると、つい睡眠時間を削ってしまったり、偏った食べ物や飲み物を嗜好してしまいます。
治療開始当初に乱れていた食事、睡眠、便通が整ってきますと、急に症状が悪くなる日があったとしても症状が当初の状態へ戻ることはほぼありません。症状は改善の方向に向かっています。これは腰痛などの疼痛疾患だけでなく、更年期障害や自律神経失調症など様々な症状に当てはまります。