今日、日経新聞に目を通していると、池上彰さんの「池上彰の大岡山通信」にこうありました。「時代へのアンテナを張るには、情報の収集や更新など日々の努力が欠かせない」と。この文章を読み、93歳の現役鍼灸師の先生を思い出しました。
私は、気心の知れた仲間達と集まり定期的に勉強をしています。先日、勉強会で93歳になる先生の口から「ロケットマン」「SNS」「ツイッター」等の言葉がありました。国際情勢を含みつつ、メディア関連の比較的新しい情報であることから驚きました。なかなか93歳の方からは聞けない単語です。
また先日、ある新聞に私の鍼灸の記事が掲載されましたが、原稿の仕上げに5時間かかりました。先生は、この記事をチェックされ「大変でしたね。分かり易く書いてありましたね」との言葉がありました。記事のことは伏せておいたのですが、読まれていたようです。
さらに、勉強会の打ち上げでの会話です。
「日本の人口減少を移民で解決するのはどうか?」という話題になりました。
私は、「移民の増加は年金や医療、社会保険等のサービス低下が絡む問題がどうしても発生する。団塊の世代の下、次の世代で解決していくしかないのではないか。(次の世代への先送り)」と話しました。ちなみに私は、大学生時代「財政学」を専攻していました。
先生は、「まず女性が活躍し、子供が増えるような社会を目指したい。フランスのような制度も参考になるのでは」と話しました。
フランスの合計特殊出生率は高く、最近は減少しつつあるものの2015年は2.01人です。なお日本は、2015年においては1.46人です。
新聞の記事は、若者たち(大学生)へ向けたものとなっています。しかし、「情報の収集や更新など日々の努力」について年齢は関係ありません。
93歳になる先生とは何年も継続して勉強をしていますが、尊敬できるほど情報の収集や更新をよくされ、毎回驚かされます。
私にとって先生は、『MASTERキートン』という漫画に登場する「ユーリー・スコット先生」の様な存在です。
私も時代へのアンテナを張りつつ鍼灸続け、そして学び続けていきたいと思います。