お盆の期間に溜まっていた書類を整理整頓しました。

私は気になる新聞の切り抜きや鍼灸の資料等をスキャナーでスキャンしてPDF化しつつ資料を管理しています。これが骨の折れる作業です。

2017年の春から2017年末にかけて放置された資料が多く、嫌になってしまいました。

何故多いのか思い返してみると、2017年の春に交通事故に遭い右足の腓骨を折っていました。また靭帯及び半月板も断裂しました。当時、入院を繰り返し、手術やリハビリをしていました。靭帯については自身の膝蓋腱を前十字靭帯へ移植する手術を受けました。

足の骨が折れてしまったのでギプスで足を固定し、動きの制限を伴ったことからスキャナーで資料をスキャンしているどころではなかった記憶があります。

一般的に骨が折れると保存療法といい積極的な治療は行わずにギプス等で固定し、骨が回復するまで安静にします。逆に言いますと、治療法があまり無いと言えます。

ただ、私は東洋医学の世界に身を投じていますので、鍼や灸で可能な限り治療をしていました。その中で、これは効果があったと思えるものが漢方薬でした。「治打撲一方(じだぼくいっぽう)」という漢方薬を飲み始め、骨折した状態からの治りが良くなりました。治打撲一方は、打撲や骨折に効く漢方薬で、東洋医学で言うところの瘀血(おけつ)を流す効果があります。例えるなら血行が良くなり、治りを促す感じです。

当時、なかなか骨が回復しませんでした。骨折部分に偽関節という後遺症が残る可能性があったため、放射線の被爆に恐れつつも毎週レントゲンで骨のつき具合を確認していました。偽関節になってしまうと骨が完全に結合しなくなるのでプレートを入れ患部を固定する等の手術を要することがあります。そして、治り具合をみつつ時期をみてプレートを除去する手術を受けることになります。

漢方薬は、懇意にしている医師から骨折に効く漢方薬ということで「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」と一緒に処方してもらいました。整形外科によっては治打撲一方を処方するところもあるようです。なお、鍼灸師は漢方薬を処方することはありません。

ちなみに骨は、元の状態に戻りました。ただ、靭帯の断裂については厄介でした。手術を受けたりした結果、状態はかなり回復しました。しかし正直なところ元の状態に戻ることはありませんでした。余談ですが、野球やサッカー等のアスリートが靭帯を断裂してしまい、手術を受けつつもパフォーマンスが低下してしまうケースが多い理由を何となく理解できました。私はアスリートではありませんが、自身の経験からもリハビリを含めて競技を続けている方々に敬意を表します。

いつも資料をスキャンしながら思うのですが、過去のデータ化した資料を読み返したり、振り返るということは意外に少ないものです。

新聞等は読みっぱなしで廃棄してもよいのですが、もう一度気になりたまに読む事があります。しかし、この「たまに」が必ずあり、気づき等につながることから骨が折れる書類整理を何年も続けています。