閃輝暗点(せんきあんてん)とは、片頭痛の前駆症状として起こることが多い「目がチカチカする」などの視覚異常をいいます。見え方はキラキラ見える。視界の一部がゆらゆら動きだす。物がゆがんで見える。目の前が真っ暗になったり、見えづらくなる。など色々あります。鍼灸院へ片頭痛で来院される患者さんは、閃輝暗点の症状を訴えることが多いです。

ところで、緑内障の症状に視野障害があります。中心視野が残り、部分的に視野が欠けていくという症状です。視野は白く雲がかっていくような欠け方をしていき中々、気がつきにくいという特徴があります。緑内障は40歳以上で罹患することが多い目の疾患で中途失明原因の第1位となっています。

さて、私はたまに視野が曇ることがあります。特に2時間以上、車の運転をし、サービスエリアやコンビニで休憩をしていると頻繁に目の一部分が曇ってしまいます。また10代の頃、眼圧が高いと診断を受けたこともあり緑内障を心配していました。

病院嫌いな私ですが先日、重い腰を上げてようやく眼科へ緑内障の検査へ行って来ました。検査時間は5分位、眼科医の診察を受けました。結果、緑内障の心配は全くありませんでした。眼科医曰くたまに起こる視野に白い雲がかかるような見え方は、閃輝暗点とのことでした。過度な緊張やストレスにより、脳の血管が収縮、拡張を行い閃輝暗点として雲のようなものが見えてしまうとのことでした。ちなみに、私はチカチカ、キラキラとした見え方はせず、白い雲の様なものが少しだけ動いて見えます。振り返ってみると、閃輝暗点が出た後は目の奥から頭にかけて痛くなることがあります。医師は集中、緊張しつつ車の運転を続け、ほっとした時に雲の様な閃輝暗点が出たのではないか。また、これはストレスなどによる自律神経の乱れの一部であるともいっていました。

網膜の血管、眼圧に異常もなく当面、緑内障の心配はないとの診断を受けました。鍼灸師の私は毎日、目の周りのツボへ指でマッサージをしています。その効果を実感しました。