当院も含め多くの鍼灸院では、痕に残らないほんのり温かい気持ちのよいお灸を行っています。熱さを感じたらすぐお灸を取りますので、また火傷もしません。以上から熱くないとお答えします。

ただ、お灸というと悪いことをしたときの「灸を据える」というようにお仕置きの熱く、痕に残るお灸をイメージする方が非常に多いように思われます。しかし現在、このような熱く、痕に残るお灸をしている鍼灸院はほとんどないと思います。

お灸は江戸から昭和初期頃まで家庭でも盛んに行われていました。現在は国民皆保険制度が整っていますので、誰でも安価に医療を受けられるようになりました。しかし当時は医療制度が整っていませんでしたので、病気にかかれないという事情、背景がありました。裏を返せば、お灸をすると病気になりにくい身体をつくれるということになります。先人たちの知恵だと思います。

ただし火を使いますので、我慢しないでください。