明けましておめでとうございます。

今年も元旦の新聞を各紙読み比べてみました。
一面です。

読売新聞「米高速炉計画 日本参加へ」

産経新聞「『電子暗号』覇者がAI社会制す」

日本経済新聞「資本主義 創り直す」

朝日新聞「未来予想図 ともに歩もう」

毎日新聞「露、ヤフコメ改ざん転載」

東京新聞「『脱原発』叫び 強くなれた」

今年は各新聞社の色が強く出ました。

読売新聞や産経新聞は原発推進や対中国という論調でした。
読売新聞の一面では、高速炉「もんじゅ」の記事が一面でした。
「もんじゅ」は私が大学生の時にナトリウム漏れ事故を起こしていて、理系出身のバイト先のオーナーと議論していた記憶があります。ずいぶん昔のことを思い出しました。

読売新聞の社説では、対中国への抑止力という観点から軍備拡大の方向性をとる必要があると書いてありました。
中国の覇権拡大は香港の次は、台湾と言われています。昨年読んだ記事では台湾への進出について、米国の研究機関では時期としては5年以内の可能性が大とありました。
その後の順番としては尖閣諸島、沖縄県となるので10年後は日本の風景が変わっているかもしれません。

一方、東京新聞では「脱原発」を一面に掲載していました。世界でも脱炭素という課題が急浮上してきたので、原発推進と脱原発という問題は日本も避けて通れない状況になってきたようです。原発は二酸化炭素の排出を抑えながら電気、エネルギーを作ることができます。

日本は原発の技術は世界の先頭集団にいるようです。しかし、原発には度重なる事故により国民に相当強いアレルギー反応がありますので、話が進まない状況が続いています。

日経新聞は、経済紙ということもあって資本主義を創り直すという壮大なテーマを一面に持ってきました。ただ、ぴんと来ない印象でした。
政府も「新しい資本主義」をテーマとしています。テーマは大事なのですが、できることを一つ一つこなしていくことも大切なのではないかと個人的には思っています。元旦なので、旗を立てることも必要だったのかもしれません。
コラムの「春秋」夏目漱石の話が面白かったです。

東京新聞の社説に「『ほどほど』という叡智」という文章がありました。
多すぎても少なすぎてもよくないという内容でした。
一言で「バランス」ということだと思います。私はバランスを大事にしているので、面白い記事でした。
働きすぎれば休息や睡眠をとらなければ健康を保てません。働きすぎてしまっても遊びや息抜きをすれば、精神的なストレスも解消できます。
多すぎること、やりすぎることは社会全体の成長にはプラスかもしれませんが、個人という視点に置き換えると心身のバランスを崩してしまうこともありますので、元旦に考えてみるにはよい記事でした。

東京新聞の2面に「Z世『「生まれ変わったらユーチューバー」』という記事がありました。

Z世代(16~25歳)
憧れの職業1位 ユーチューバー
憧れの職業2位 芸能人・モデル
人生で大切なもの お金

ミレニアル世代(26~40歳)
憧れの職業1位 ITエンジニア・プログラマー
憧れの職業2位 公務員
人生で大切なもの 家族

就職氷河期世代(41~50歳)
憧れの職業1位 ITエンジニア・プログラマー
憧れの職業2位 医師
人生で大切なもの 健康

バブル世代(51~60歳)
憧れの職業1位 公務員
憧れの職業2位 医師
人生で大切なもの 家族

年賀状を従妹からもらいました。従妹の子がZ世代です。
年賀状には、Z世代の従妹の子がユーチューバーになったと書いてありました。
専業というわけではないようでしたが、仕事でYouTubeを活用しているようでした。子供の頃、芸能人としてスカウトされたり、CMにも出ているような子でした。よかったら見てください。

https://www.youtube.com/channel/UCZ5yS3BSlu8MZMqeZX5i2sw

僕は就職氷河期世代ですが、鍼灸師ということもあってか人生で「健康」は大切だと思っています。

各世代で成りたい職業、人生で大切にしているものが違います。親の価値観で子供には将来、公務員になってもらいたいとか医師になってもらいたいというのは親の価値観で、親のエゴになるかと思います。子供は親の環境下で育ちますので親のいい部分と悪い部分の影響を多分に受けますが、子供の価値観を私は尊重したいと思っています。

コロナ禍もあり先の見通せない時代です。昔から言われてきたことですが、日本は資源の少ない国です。
人や技術が資源となりますので、教育は大切だと思います。短絡的な受験競争などを肯定しているわけではありません。
誰もが年をとっても学び続けられ、いつでも挑戦でき、向上していけるような国であればいいのではないでしょうか。
そのような国であればおのずと、将来よい結果につながっていくと思います。

新型コロナウイルス感染症の収束を願うとともに、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。