昨日、義父との会話で新社会人の方々が話題となりました。本日は4月1日ということもあり、私だったらという前提で「新社会人の働き方」を考えてみました。

結論を言いますと、転職前提で働きます。常に転職を考えビジネスマナーやビジネススキルを学び、また身に付けながら働きます。

現在の社会では、1つの会社(企業)を勤め上げるような働き方はできなくなってきているからです。2019年6月17日の日本経済新聞に、人と会社の「寿命」が逆転するというような面白い記事がありました。

要約すると、

企業の短命化とは裏腹に、1人の人間が働く時間は伸びている。22歳で大学を卒業して70歳まで働けば労働に従事するのは48年。企業の寿命が30年未満とすれば、人の労働寿命が会社の寿命を追い越してしまう時代が到来する。

というような内容でした。

会社(企業)のライフサイクルが短くなっています。創業100年を超える会社(企業)は全体の2%しかないと記事にはありました。個別企業は例外としても、全体として企業のライフサイクルが伸びていくことは今後考えられません。

また現在、事業の承継が問題となる時代です。中小企業などで後継者がいないために黒字倒産をしている会社(企業)が多いということが起こっています。双方のマッチングが難しいという課題を抱えますが、個人が安価にM&A(企業の合併・買収)等を通して、事業を始められる時代が到来しています。自分で会社を起こすということだけでなく、譲り受けたりして仕事をしていくという選択肢もあります。

ところで、新社会人になると覚えることが多く、失敗もします。嫌なことも多くあるかもしれません。

覚えることや調べたりすることは将来の自分のスキルになります。世の中、意味の無いような仕事で溢れているのが現状ですが、やっつけ仕事でさえ見極めや作業が速くなっていき、役に立つ日が訪れます。

失敗にも意味があります。ある程度失敗をしないと次回起こり得る物事の判断や決断ができないと考えます。例えば、はじめて取り組む大きな仕事で決断をしなくてはならないような場合は、成功体験が少ないためか決断ができないものです。失敗から学んだ経験が、次回の判断材料として生きることは多々あります。また、若いうちは「しょうがないね~」ということで失敗が許されます。しかし、年を取ってからの失敗は信用を無くします。

嫌なことがあったら趣味など楽しい時間を沢山作りましょう。これは「コーピング」と呼ばれるもので、意図的な気晴らしをすることによりストレスなどから自分を助ける作用があります。個々人で異なりますが美味しいものを食べたり、散歩をしたり、自転車に乗ったり、動物と遊んだり、日経新聞を読んだり、英会話をしたり、おしゃべりをしたり、歌をうたったり、YouTubeで浜田省吾の曲を聴いたり、子供の笑顔を見たりと楽しめる気晴らしのできるものを質は問いませんので多く作ってみて下さい。

私は転職、脱サラをしつつ紆余曲折を経て鍼灸師となりましたが、学校を卒業してすぐに職人のような世界には飛び込めませんでした。まず会社員として企業で働きました。会社員として過ごした時間や経験は、とても貴重なもので現在の私の孵化器のようなものだったと思っています。感謝しています。

現在、新社会人の方々含め皆さん感染症拡大の影響のなか大変な状況が続きますが、心身ともにくれぐれも健康に留意されご活躍下さい。