明日、新型コロナウイルスのワクチン接種をする予定です。

実は、気が進みません。必要なことだと思いつつ、どうも前向きになれません。副作用が気になります。40過ぎの大人なのですが、少し怖いのです。

新聞の記事によると、ファイザー製のワクチンでは、死亡に至る重篤な副作用は10万人に1人にも満たないようです。ちなみに、ジャンボ宝くじの1等、5億円に当選する確率は1,000万分の1といわれています。

新型コロナウイルスに感染して死亡する確率と副作用で死亡する確率では、感染して死亡する確率の方が高いことは分かっています。副作用がクローズアップされてしまい、副作用が起こらないケースの方が多いことも分かっています。またワクチンを接種したほうが、合理的であり利益や満足度が社会的に高いことも分かっています。不安や感情が優先して認識や認知に歪みが生じていることも分かっています。行動経済学や心理学ではこれらを「プロスペクト理論」というようです。

軽度の副作用は覚悟しています。年齢の近い親戚は、2回接種して2回とも熱が出て頭痛に悩まされました。また家内は1回目の接種で翌日に腕が少し痛くなったと言っていました。

私は献血を60回しています。先日も久しぶりに行って来ました。困っている人がいれば、血液を喜んで提供しますので、あえてワクチン接種を拒み社会に迷惑をかけるつもりも毛頭ありません。

先日、師匠の武藤先生に相談したのですが、副作用を考慮しつつも我々鍼灸師はワクチンを打たなくてはならないとアドバイスをいただきました。昨日は、家内に接種するべきだと論破されもしました。職業上、ワクチン接種しなくてはならないことも理解していますので勇気をだして接種します。

世の中、私のような不安な気持ちを持っている方は多いのではないかと思います。前日のもやもやしている気持ちを日記(ブログ)に残しておきたいと思いました。

ところで、初診で鍼や灸を初めて受ける患者さんも同じ様な不安を感じつつ、鍼灸院に足を運んでいるのではないかとふと思いました。今まで以上、丁寧に対応致します。