最近、司馬遼太郎の小説『関ヶ原』を読んでいます。
上・中・下巻とあり今、下巻を読んでいます。
1年以上前に買った本で、手つかずのままでしたが、司馬遼太郎の世界に引き込まれています。

ところで、私は新婚旅行へは西の方へ車で行きました。
大垣、岐阜経由で関ヶ原を通り、伊吹山を登り、琵琶湖、彦根、近江などにも行きました。
お城をめぐり、城下町を歩きました。
旅行が小説とつながりました。

先日、広島県出身の鍼灸の先生とお話をしていました。
『関ヶ原』の話をしてみたら当時、広島県は毛利家が大名だという話になりました。
先生も歴史が好きなようでした。
毛利家は関ケ原の戦いで石田三成側の西軍につき、キーパーソンでした。
しかし、統制がとれていませんでした。
毛利家の外交僧である安国寺 恵瓊(あんこくじ えけい)についてなどの話もしました。
先生とはわくわくしながら話をしてしまいました。
先生との会話が、小説と旅行とにつながりました。

長い時間をかけて、3つの経験がつながりました。
私も歳をとりましたが、もしかしたらこれが人生の深みなのかとも思いました。

コロナ禍、私だけでなく皆さんもいろいろあった年だと思います。
どちらかといえば、大変な辛いことの方が多い年だったと思います。
ただ、長い期間でみればいいこともそうでないことも経験として、いつの日かよい方向としてつながるはずです。
誰のものでもない、その人だけのオリジナルの経験がつながっていくと思います。
遠回りをしても無駄はないといつの日か、思えるようになります。

よいお年をお迎えください。