「目のマッサージ」は当院でお配りしている目が良くなるツボに関する冊子です。以前、目に効くツボを徹底的に調べ、冊子を作りました。

私は近視、乱視と目が悪く、眼圧も高めなことから緑内障の危険もあります。緑内障は失明につながりますから、注意を払わなくてはなりません。そこで数年前から手軽にできる目のマッサージを始めました。午前中と午後に一日2回続けていますが、目を酷使しているわりには目が悪くなっていません。

目はものを見る時、直径約9㎜、前後径約4㎜の水晶体の厚みを調節させています。この時に水晶体を支持する毛様体筋とチン小帯が収縮・弛緩し、水晶体の厚みを変えます。近視は、近くのものを見続けることで毛様体筋が凝り固まることが原因で起こります。結果、水晶体の厚みの調節が上手くいかなくなり、ものが見づらくなります。

目が疲れた時に、瞳(水晶体)を押したり、擦っても目の疲れはとれません。かえって目の表面などを傷つけてしまう恐れがあります。

疲れ目にはよく言われている対処法ですが、目の周りに温かいタオルなどをあてて、血行を促進するのが良いでしょう。冷たいタオルは気持ちがよいのですが、血行が悪くなるので逆効果です。

ただ、温かいタオルを用意するのは、ひと手間かかります。そのような時は、目の周りの幾つかのツボを軽くマッサージします。パッと明るくなり、見え方が変わります。眼精疲労の解消だけでなく、近視や遠視の予防にもなります。また副産物も生まれます。目とともに脳は、目から入る情報によりストレスを受けているので、目に関係するツボを刺激することにより気持ちがスッキリします。

「目のマッサージ」は、希望する患者さんへ差し上げています。