最近、司馬遼太郎の『最後の将軍-徳川慶喜-』を読んでいます。
江戸、幕末にかけての水戸藩についていろいろ記載してあります。
彦根藩主の井伊直弼がすすめた安政の大獄などについても理解が深まりました。

以前、彦根城・城下町には足を運びました。
琵琶湖が近く、少し前にデータサイエンス学部で話題となった滋賀大学が城に面していましたが、環境のいいところでした。
コロナが落ち着いたらもう一度、行ってみたい場所です。

ところで、私の故郷は茨城県水戸市です。
市の木は「梅」です。
故郷といえば大袈裟ですが、実家が水戸市にあり19歳まで水戸で生まれ育ちました。
梅の花が咲く今の時期、自転車で偕楽園や千波湖まで行き、走り回ったり、日が暮れるまで遊びました。
偕楽園ではアルバイトをして、隣にある常盤神社の杉で花粉症にもなりました。
良い思い出です。

ただ日々の生活に追われ、私は水戸藩や水戸についてあまり関心がありませんでした。
小説を読み進めると自分のルーツを探すようであり、司馬遼太郎の世界に引き込まれています。

一方、子供たちが駆け回るそばで、妻に「あなたのご両親は水戸市出身ではないですよね」とつっこまれました。
先祖代々、水戸市にいる訳でもなく、それもそうだと思いながらも、梅の花が咲きはじめると故郷を思い出します。

ウクライナで戦争がはじまりました。
物理的にも精神的にも帰ることのできる故郷があることは、幸せなことだと小説を読みながら実感しています。